前回つくった大きな地図をみおろしながら、第二回目の活動がはじまりました。書記係を名乗り出た2人が黒板の前に立ち、内容を整理してくれます。
今日の活動内容は以下の3つ。
●続・地図づくり
● 小さな黒板をもって学校を探検する
● 見つけてきたものを紙に描いて地図に貼る
第一回と引き続いて、星槎中学高等学校のことを改めて知ってみるアクションです。探検で拾ってきた情報が地図をうめつくすぐらいになることを目標に動き始めました。
私もあくまでイチ部員として、小さな黒板をもって校内に探検に出かけました。あまり三階には来た事がないという中学生と、自分の教室がある高校生と一緒に注意深く身の回りを見て歩き回ります。ある部員は壁にとりつけられたスピーカーを、またある部員はフロアをしめすドアに描かれた数字や黒板消しを小さな黒板にスケッチしました。大きなものから小さなものまで、自分が描きたいと思ったものをその場でスケッチします。一枚にひとつのスケッチだけではもったいないので4分割して4つ書く人もいました。最初は何を描けばいいのか分からないといった様子の人もいましたが、だんだんと「この場所から見える窓枠のあの形が気になった。」とか、「ベランダのようなこの空間ぜんぶを描きたいな。」など話しながら、自分の興味をもつところをその場で直接描きとめることを面白がっていました。描き写すものをえらぶ視点は、どの紙を見せてもらっても興味深いものでした。
部室に帰ってきて黒板にチョークで描いた絵を今度は小さな紙に置き換えて、地図に貼っていきます。それを終えたらまた黒板をもって探検に出かけ、次々に学校の要素を拾い集めてきます。
ふときづくと、地図上には多くの紙が貼られていました。探検が一段落したところで、今度は「自分たちがどの場所で何をしているのか」を描いて同じように地図に貼っていきました。地図は紙だらけになっていきます。学校にはどんな〈モノ〉があるのか、学校にはどんな〈コト〉があるのか、地図の上にたまった紙をみることで、部員それぞれの視点で切り取られた精査中学高等学校の姿がつたわってきます。
とはいえ、紙に描かれたスケッチをみるだけではわからないものもあったので、気になった紙を選び、描かれているものは一体何なのか教えてもらう探検成果発表もおこないました。「こんな場所にそんなのあったっけ!?」「あーこのオブジェね!あるある。」など、スケッチが集まった地図を見ながら会話をしていると活動終了の時間となりました。
自分たちの学校をつくるという目的をきっかけにして、普段の学校を再発見する機会ができるかもしれない、そのために必要なステップ「地図づくり・探検」を終えて、いよいよ次回から学校づくりの計画に入ります。
(放課後の学校クラブだより第二号より抜粋)