「放課後の学校クラブ」とは、
放課後の学校をつくるために学校内に設立されるクラブのことである。
「放課後の学校」とは、いつもの学校が終わったあとに現れるもうひとつの学校のことである。

2011年9月28日水曜日

9月27日の活動報告











本日で活動も四日目。放課後の学校クラブだよりを毎日発行するペースにも慣れてきました。前号のオモテ面が十月二日の活動発表会のPRページになっています。この号を配布する前にやっておかなければならないことがありました。部員のみんなにこの第三号を若葉台のひとたちに向けて大々的に配布していいかどうかを確かめたかったのです。この号を配布すると、少なくとも何人かは外から私たちの発表を見に来る方がいらっしゃると思います。その人たちを招くということは、もてなさなければいけない、つまり自分たちの発表を自分たちのできる限りで高めていかないといけない。その部分の「やりたさ」がみんなのなかにあるのかどうか、ここでちゃんと確認しておかないといけませんでした。

 第三号を配布していいかどうか、ひいてはこの日に向かって《放課後の学校クラブ》を頑張っていけるかどうかについて、序盤の20分間ほどをつかって改めてじっくり相談しました。「やれるかどうかはわからない、でもやってみたい気持ちはある。」など彼らの言葉で少しずつゆっくりと反応が湧いてきました。一人ずつ意見をきいたり、多数決をとってみたりして、最終的には「第三号を地域の人にむけて配っていい。」ということになりました。

 この意見をふまえた上で、ようやく本日の活動に入ることができました。私がつくってきた十月二日本番の「一時間の学校」の校舎を描いたイメージスケッチをみせました。前回の校舎の候補地のなかから一つだけを選ぶのではなく、教室をいくつかの場所に点在させ、ツアーするように1時間を過ごしてもらうという計画を提示しました。みんな「なるほど!」と言ってスケッチに見入ります。正門前、渡り廊下、玄関、校庭、美術室。自分たちの担当する時間がどこの教室でやることになるのか確認して、一班持ち時間十分という設定のもと授業づくりのグループワークがはじまりました。

 音楽、数学、英語、国語、美術。五つの班がそれぞれ話し合って十分間の使い方を思案します。星槎のうた、キャラクター、部首、名札、チョコレート。不思議なキーワードが部室のところどころから聞こえてきます。一体みんなの「学校」の授業はどのようなものになるのでしょうか。

最後に、私が当日のお客さんだと想定して、どんなことをやるのか各班に説明してもらいます。いざお客さんが来ることを考えると、足りないモノや、内容の詰め切れていなさが浮き彫りになってしまいました。明日の活動は今回の活動をさらに発展させ、より具体的に自分たちの授業をつくっていく直前作業となりそうです。(北澤)

(放課後の学校クラブだより第四号より抜粋)

 

9月24日の活動報告











クラブ活動も3日目。土曜日で学校が休みの中、部室の準備をしていると、開始時間の20分も前から部員が。3日目ということで挨拶も気軽にでき、最初より段々と仲良くなれているのかな、という感じがしました。

この放課後の学校クラブの活動目標は、「自分たちの学校」をつくること。そして活動最終日の10月2日に実際に学校を開くこと、です。今日は活動の一番最初で、このゴールを改めてみんなで確認。「どんな学校にしようか。」なんとなく考えている、ような顔が見えてきました。

活動は、前回の学校探検で学校のいろいろなところを見てきたことを踏まえて、いよいよ「自分たちの学校」づくりに突入。まずは、時間割をつくろう!

学校って何がある?「自分たちの学校」には、何があったらいい?最初にあがったアイデアは校歌。次に授業。「でもだれが教えるんだ?」「う~ん・・・。」自分たちの学校、作るのも考えるのも自分たちです。

さてさて、最初のうちは、これぞ学校、という感じの意見が多かったのですが、段々と「自分たち」流がでてきます。アイドルの歌と踊りをする音楽の授業、かくれんぼ大会、なんでも表彰式。想像するとあれもこれもと、わくわくします。

だいぶアイデアも出揃ったところで、詳しい時間配分をします。なにせ60分しか開校しない学校なので、スケジュールも分刻みです。たくさん出たアイデアも、似ているものは統合して、音楽・数学・情報・国語の4つに分けられました。その中のひとつ、怪談話の授業というアイデア。一見、お話ですから「国語だ。」という意見と、「怪談の中には昔話が多いから社会だ!」という意見がでたりと、それぞれのアイデアに対していろいろな見方ができ、議論も白熱しました。

おおまかな時間割が出来たところで、今度はそれを活動する校舎が必要。星槎中学高等学校の中で、自分たちの時間割に一番よさそうな場所をさがしに下見ツアーに行きました。校庭や門の前の木陰など、風の気持ちのよさそうな場所や、慣れ親しんだ美術室などいくつかの目星をつけてきました。

最後に、今日出来た時間割を見つつ、各教科の授業を作る係りを決めました。何の授業にするか、どんな内容にするか。迷っている人も、考えを膨らましている人も、次回までの宿題です。

今日は休日の《放課後の学校クラブ》でしたが、ついに「自分たちの学校」づくりもスタート。空の芸術祭もスタートし、活動参観者の方も何人もいらしてくれました。これから10月2日の開校日まで、どんどん「自分たちの学校」の全貌が見えてきそうです。(池田)

(放課後の学校クラブだより第三号より抜粋)