本日で活動も四日目。放課後の学校クラブだよりを毎日発行するペースにも慣れてきました。前号のオモテ面が十月二日の活動発表会のPRページになっています。この号を配布する前にやっておかなければならないことがありました。部員のみんなにこの第三号を若葉台のひとたちに向けて大々的に配布していいかどうかを確かめたかったのです。この号を配布すると、少なくとも何人かは外から私たちの発表を見に来る方がいらっしゃると思います。その人たちを招くということは、もてなさなければいけない、つまり自分たちの発表を自分たちのできる限りで高めていかないといけない。その部分の「やりたさ」がみんなのなかにあるのかどうか、ここでちゃんと確認しておかないといけませんでした。
第三号を配布していいかどうか、ひいてはこの日に向かって《放課後の学校クラブ》を頑張っていけるかどうかについて、序盤の20分間ほどをつかって改めてじっくり相談しました。「やれるかどうかはわからない、でもやってみたい気持ちはある。」など彼らの言葉で少しずつゆっくりと反応が湧いてきました。一人ずつ意見をきいたり、多数決をとってみたりして、最終的には「第三号を地域の人にむけて配っていい。」ということになりました。
この意見をふまえた上で、ようやく本日の活動に入ることができました。私がつくってきた十月二日本番の「一時間の学校」の校舎を描いたイメージスケッチをみせました。前回の校舎の候補地のなかから一つだけを選ぶのではなく、教室をいくつかの場所に点在させ、ツアーするように1時間を過ごしてもらうという計画を提示しました。みんな「なるほど!」と言ってスケッチに見入ります。正門前、渡り廊下、玄関、校庭、美術室。自分たちの担当する時間がどこの教室でやることになるのか確認して、一班持ち時間十分という設定のもと授業づくりのグループワークがはじまりました。
音楽、数学、英語、国語、美術。五つの班がそれぞれ話し合って十分間の使い方を思案します。星槎のうた、キャラクター、部首、名札、チョコレート。不思議なキーワードが部室のところどころから聞こえてきます。一体みんなの「学校」の授業はどのようなものになるのでしょうか。
最後に、私が当日のお客さんだと想定して、どんなことをやるのか各班に説明してもらいます。いざお客さんが来ることを考えると、足りないモノや、内容の詰め切れていなさが浮き彫りになってしまいました。明日の活動は今回の活動をさらに発展させ、より具体的に自分たちの授業をつくっていく直前作業となりそうです。(北澤)
(放課後の学校クラブだより第四号より抜粋)